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知ってる!環境のこと(第43話)

皆さんこんにちは。いかがお過ごしでしょう。今回は、「トイレ」について考えてみましょう。今やトイレと言えば、洋式の水洗便所が主流です。タイのまちの公衆トイレにも洋式のものが多くなってきました。しかし今、タイ式のトイレが注目を集めているのです。既存のタイ式のトイレに少し手を加えれば、水道の届かない山岳地や農村でも循環型の素晴らしいトイレが出来上がるというのですが。。。







タイ式のトイレとは

タイに住んでいる人たちにとっては、御馴染みですが、和式トイレとは反対に、便器の穴の開いている方を後ろにし、ドアを正面にして用を足します。そして、備え付けの水槽にためられた水を手桶ですくって、糞尿を流します。



排泄物は何処へ

実は知らない人も多いかもしれしれません。もちろん、(多くの場合)そのまま川に流れていくわけではありません。手桶で流された水とともに、いったん地下に設置された濾過槽に流れ込みます。この濾過槽は様々ですがその殆どがコンクリート製で、上部蓋の部分にメタンガスによる爆発を防ぐためのガス抜きがあり、濾過層と浸透層の最低2つ以上の部屋に別けられています。濾過層で水とバクテリアにより分解された糞尿は、浸透層で周りにあけられた数箇所の穴から周りの土壌へ、ゆっくりと自然透過されていきます。その昔は浄化槽が埋まると、また新たに浄化槽を掘っていたようです。(現在、新たに建設される住宅では、家庭排水と糞尿を一緒に処理する浄化槽設置する場合が多いようです。)



優れている点

低コストでシンプルな構造

便器1つを取っても、洋式は最低でも3000バーツ以上するものが多いのに対し、タイ式は400バーツ前後です。その他の機材も現地で調達が可能で、自分達でも比較的簡単に設置することが出来ます。

臭いをシャットダウン

日本の昔の汲み取り式のものと違い、便器に水をためておける構造になっているので、濾過槽からあがってくる臭いに蓋をすることが出来ます。ハエがたかると言うこともありません。

超節水、資源節約型

最近、タイの洋式トイレでも、日本と同じように、水を流すのに『大』6リットル、『小』3リットルの区別がついた節水型のものが主流ですが、タイ式では、多くても手桶3杯(3リットル弱)で事足りるでしょう。また、基本的にはトイレットペーパーを使いません。因みに、日本人の一日のトイレットペーパー使用量は、女性が平均12.5m、男性が平均3.5メートル、男女平均は8.0mといわれています。そして、日本人が一日に使うトイレットペーパーは、赤道をかるく10周するといいますから、タイ式トイレがどれだけ地球に優しいかがわかります。

下水道も低コスト省エネ

下水道に糞尿が混入しないシステムになっているため、その下水は糞尿を含まず、生分解性に優れていることから、熱帯圏の高水温条件下で自浄作用がはたらき、自然の生態系の仕組みに近い手法を採用しても水質浄化が可能になります。



問題点

土壌を汚染を招く可能性

周辺の地層にもよりますが、雨季になると地下浸透が緩慢になったり、雨水がタンクの中に逆流して、糞尿が地下水(飲料水用の井戸も含む)を汚染する可能性があります。また、地上に溢れ出た場合は、寄生虫、はえ、蚊等が異常発生する原因となり、付近の衛生環境が損なわれ、病原菌が繁殖し、食生活、健康管理に悪影響をもたらします。

汲み取りが必要

粘土質などの水を通しにくい地層や長い年月の使用による目詰まり、異物によりコンクリートの穴がふさがると、地下浸透を阻害するため、汲み取りが必要となります。



ただ、このような問題も、糞尿が外に漏れないようなコンポスト式のトイレにするなどちょっとした工夫で改善が可能です。



一般の水洗便所

大量の水を使用

水と共に目の前から汚物が消えると言う点では衛生的にきわめて優れていますが、実は大量の飲料用水が使われています。使用する水は、一回で、6リットル(因みに日本ものはTOTOやINAXが、独自の技術を駆使して、1回6リットルや8リットル使用の製品を発売していますが、12~13リットルが主流)、緊急時の水支給量の国際基準が一人当たり1日15リットルといわれています。世界で安全な飲み水の確保に多くの人々が苦しむ中、このような飲み水を大量に捨てるシステムが普及していくことには、疑問を感じずに入られません。

下水処理場とセット

現在先進諸国で普及している水洗トイレは、非常に高価な便器に、下水管、そして大規模な下水処理場とセットです。水道が通っていないところでは、水道も追加されます。下水道や下水処理場、そして水道の建設、維持管理に莫大な費用がかかります。とても現実的とはいえません。



開発途上国が抱える衛生問題に、安全な飲料水の確保と糞尿の処理が挙げられます。2002年8月に南アフリカ・ヨハネスブルグで行われた「地球サミット」でも、「2015年までに、世界でトイレを使用できない約24億人を半分にする」という合意がありましたが、ここで考えられているのも、現代の水洗トイレではなく、循環型のトイレです。日本でも糞尿が循環していた時代がありました。江戸時代、貴重な肥料として使用されていました。そして最も注目すべき点は、糞尿が立派に経済システムの中に組み入れられていたことです。長屋の大家さんは糞尿を売って家賃の不足を補ったと言います。単なるリサイクルではなく経済的な循環が成立していたことが、当時世界でも最大級と言われる江戸の人口を支えたのでしょう。うんちから循環型社会のヒントが見えてくるかもしれません。





CHAOちゃ~お ちょっとディープな北タイ情報誌 (毎月2回10・25日発行)2007年12月25日第113号掲載

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タイの水事情を調べているうちにここにたどり着きました。

もし、よろしければタイの水事情をいろいろ教えていただき

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